SantoStory 三都幻妖夜話
R15相当の同性愛、暴力描写、R18相当の性描写を含み、児童・中高生の閲覧に不向きです。
この物語はフィクションです。実在の事件、人物、団体、企業などと一切関係ありません。

京都編(3)

 亨が作業部屋から出て行くのを見て、俺は何となく、わなわな来てた。何か良く分からない衝動が感じられて、今すぐ描きたいような気がした。創作意欲っていうのだろうか。子供の頃から時々そういうことがある。
 何かきゅうにピンと来て、公園の砂場に壮大な砂の城を作ったり、一晩寝ないで絵を描いていたりだ。餓鬼のころでも、画学生になった今でも、それは全然変わらない。
 おかんはそんな俺を子供の頃からよく知っていて、高校で進路を決めるとき、美大に行きたいんやけどと相談すると、ほなそうしたら、それがええよアキちゃんと、あっさり許した。絵描きになって将来どうするつもりやとか、そういう事は一切訊かなかった。そんな必要なかったからかもしれへん。
 うちの家業は、何と言えばいいのか。占い師。拝み屋。巫覡ふげきの類やと、おかんは俺に説明していた。でも別に、宗教関係ってわけではない。お客はいるけど、信者はいないからだ。何かもっと原始的で、正体のわからんようなモノらしい。血筋やねんと、おかんはそれに、あっさり納得しているみたいだった。
 お客のほとんどは、祖先の代から付き合いがあるとか、人の紹介でやってくる偉くて金持ちのおっさんや、じいさんで、時にはそれの女版もいた。表向きは、舞踊家の母に、舞いを依頼しにきているという事になっていた。おかんは綺麗に装って、頼まれたどこかに出かけていき、優雅にひとさし舞ってやる。そうすると場の空気が変わり、悪い憑きモンが落ちて、物事がいい方向へ行くようになるらしい。
 そんな事で飯が食えるというのが、俺には本当に不思議やった。
 うちには父親はおらず、血の繋がった家族は母親だけだ。誰が俺の父親なのかとおかんに訊ねたら、おかんはおっとりと笑い、誰やか分からへんねんと、けろりとして言った。それで俺はもしかして、娼家の子なんではないかと、正直悩んだ時期もある。
 でももうそれも、どうでもいいことや。そんな身の上のやつは、世の中にごまんと居る。
 生まれてくればこっちのもんで、普通に生活していく上では、何の不自由もなかった。母は愛情深かったし、うちは裕福だったからだ。むしろ俺は、恵まれた境遇なんやろう。
 不都合といえば、時々やってきた客に、いやあ暁彦君も大きくなったなと親しげに頭を撫でられたり、小遣いを押しつけられたりして、毎度顔ぶれの違うそのおっさんたちに、お前が俺のおとんかと、キレそうになる問題があるだけだった。
 おかんは俺が、その家業を継ぐと思ってるらしい。継ぐような家業なのか、俺にはさっぱり分からへん。でも、おかんがそのつもりでいるのを、無視はしていなかった。
 だから今回も、おかんが電話で頼んできた絵を、おとなしく描いている。なんや、どっかのおっさんが、俺の絵がいい言うて、新しく作るナントカ会館に飾ってくれはるらしい。そんな有り難い税金対策の御殿用に、俺はいったい何を描けばええんやと訊ねると、おかんは神妙な声で、嫌々描いたらあかんえ、と、忠告した。そして、依頼者は古代の日本の風景画を所望だと伝えた。
 それでこの川辺の景色を描いたわけだが。
 これって俺は古代の日本のつもりやけど、ぱっと見には、ただの川の絵やないか。絶対何か足りない。古代です的な何かを描き足したほうがいい。何やねん、古代っぽいものって。高床式倉庫か。竪穴式住居か、それは。
 どの考えもアホみたいで、しっくり来なかったが、それでも何かメインになるものを待ち受けている背景のような絵やと思えた。
 それが確信に変わったのは、さっきこのキャンバスの前に立っている亨を見た時だった。
 俺は普段は人間を描かない。風景とか静物ばっかりや。だから考えもしてなかったけど、この絵には誰か立ってるほうがいい。この岸辺で暮らしていた誰か。
 何を根拠にそう思うのか、我ながら謎だった。こんな絵を描こうという衝動は、いつでも理屈はない。絵の前に立っている亨を見て、この光景を描こうと思った。
 ただ亨を描きたいだけかもしれなかった。どことなく憂いを帯びた寂しげな微笑で、俺を見つめている。切なそうに。愛しそうに。そんな表情を浮かべた、絵のように綺麗な、あいつの顔を。
 本人に許可を、もらったほうがいいかと、俺はちょっと悩んだ。でもあいつはたぶん、かまへんと言うやろ。そんな気楽な想像で自分を押し切り、俺は絵筆をとった。
 すでにほとんど描きあげてあるキャンバスの上に、下書き用の色で、実物大よりも大きな亨の輪郭線を一気に描いた。まだこの時点で、誰の顔かは分からないだろうけど、俺にはそこに描き上がった亨の色の薄い顔が、静かに微笑んで居るのが、頭の中でもう見えていた。
 だけどそれを実際に描くには何日もかかる。資料も探さなあかん。今の亨のまんまの格好で描くと、古代の絵にならへん。それらしい格好させへんと。
 それで図書館に行き、幾つか資料をあたって、持っていった紙に下絵をいくつか描いてきた。あとは亨の顔のスケッチをとらせてもらうだけだった。
 携帯に電話をかけると、亨はまだ大学にいた。
 門の所で待ってるという亨と合流して、絵の話を切り出そうとしたら、亨はそれより先に、アキちゃん腹減ったと嘆いた。まだ夕方だったが、俺は昼飯食うの忘れてた。亨は俺を待っていたのか、付き合って昼飯抜きやったらしい。
「なあ、街行って、なんか食べよ。たまには外で食べてもええやん」
 行こうようアキちゃんと、べったり強請る口調で、亨は誘っていた。いつも出町のマンションに閉じこめられてて、こいつも退屈なんやろ。俺と一緒でないと、出たが最後、もう部屋には戻れないのだし、せっかく出かけられたこの機会に、あちこち行きたいみたいだった。
 亨とどこか行くなんて、俺にはなぜか、見当もついていなかった。どこへ行ったらええんやろ。とりあえず飯やなと、叡電のちっぽけな座席の上で、亨と並んで頭の中の地図を検索していて、俺は何か妙な気分だった。
 これは、いわゆる、デートか。
 変じゃないか、それは。
 なんで俺がこいつと手繋いで街歩かなあかんねん。
 亨はまだ、手を繋げとは言ってこなかったが、ものすごく繋いで欲しそうだった。少し離れて座っている亨が、それを我慢してるのが、むんむん感じられた。俺はそれに、どぎまぎした。まるで好きな女の子と偶然隣に座ってもうた中学生男子みたいだった。
 中途半端な時間の電車は、ガラ空きやのに、なんでか俺らの向かいの席にだけ、ちっこいお婆ちゃんが腰掛けていて、こっちをガン見してはったんで、なんか余計に緊張した。もし亨が手を繋ぐとか、なにかそれ以上の血迷ったことをしてきて、このお婆ちゃんがショックで死んだらどうしようかって、そんなことまで脳裏をよぎった。
「あのな、アキちゃん。俺、デパートの上で飯食ってみたいねん。それからな、ちょっと遊んで、夜んなったら酒飲んで、最後は鴨川の川原に行きたい」
 嬉しそうな上ずった声で、亨は計画を提案してきた。デパートの食堂街で飯を食いたいと、こいつは言ってるらしい。何でそんなところで食いたいのか謎めいていた。それに、最後は川原って、こいつはやっぱりデートのつもりなんやと、俺は聞きながら恥ずかしかった。
 夜の鴨川の川原は、カップル縦列駐車なんやで。計ったみたいに等間隔をあけて、四条から三条まで、ずらり点々といちゃつくカップルが夜陰にまぎれて座っている。それで川を渡った対岸の、南座の並びをちょっと行くと、さあどうぞみたいな佇まいでラブホテルが建ち並ぶ界隈に出る。そういう世界観の場所なんや。
 亨はそれを知ってて言ってるんやろう。だけどそんなの、ありえない話や。だって、いくら暗い言うても、川原は四条大橋から丸見えなんやで。そこを電車に乗りにいく帰宅客が、右へ左へ行ったり来たりしてるんや。そんなとこで座って話すだけでも十分恥ずかしいけど、あまつさえ、いちゃつこうなんていう連中は、正常と思われへん。頭に何か湧いてるんやで。
「いやや。俺は。飯と遊びと、酒まではいいけど、川原はいやや」
 人に、というか、向かいのお婆ちゃんに聞かれないように、俺は小声で鋭く拒否した。亨はそれに、しかめっつらになった。
「なんでや。俺のこと好きや言うたやん」
「言うてない!」
 思わず否定してから、俺は頭を抱えた。
 いや、言うた。確かに、学校の作業室では言うたけど、それは誰も聞いてへんかったからやんか。勘弁してくれと、俺は亨に頼み込む視線を向けたが、亨はなにか、呆然と暗い顔をしているだけで、しょんぼり項垂れていた。
「なんかさあ。アキちゃんは話がころころ変わらへん? ほんまはどうなん。俺のこと、好きなんか」
 亨は泣きそうな顔をしていたが、俺もそれは同じだった。ある意味泣きそうだった。向かいの席のお婆ちゃんが、補聴器の具合を直しているのが見えたからだ。そんな耳ダンボにならんでも。鞍馬山の鬼か天狗か、あんたは。
「なに食いたいねん……」
 むかむかしながら、俺は話をそらした。亨は明らかにむっとした顔をした。それでも訊かれたことには、ちゃんと答えた。
「カレー」
「カレー? あほかカレーなんか家で食え」
 俺が賛成しないのを見て、亨はますます眉間に皺を寄せる険しい不満顔になった。
「食いたいねん、デパートのカレー。俺、食ったことないねん。あれは家族で行くところやで。俺には家族がおらへんのや。だからアキちゃんと行きたいねん。いっしょに暮らすんやったら、俺ら家族やろ?」
 哀れっぽいキレ方で、亨はぶつぶつ言った。俺はそれにショックを受けた。そういや俺も、家族でデパートのカレーなんか食ったことない。おかんはカレーが嫌いやってん。それにあの人は、デパートなんか行ったことあらへん。買い物するときは、デパートの外商部の人が品物持って家に来るんやもん。着物でも宝石でも、俺の誕生日にやるプレステでも、何でもかんでもや。
「か、家族……か?」
 俺は思わず絞り出すような声だった。
 確かに亨には、下宿にずっと居ていいと言ったけど、別に結婚したわけやないんやで。精々、踏み込んだところで、同棲やろ。それって家族なんか。恋人は家族か。というか、亨は俺の、恋人なんか。そういうことになるんか。そんなアホな。頭が割れそう。
 そんな俺を見て、返事を待っている亨は、保健所で処分を待つ犬猫みたいな目つきだった。
「……家族じゃないんや」
 何も言わない俺を諦めたのか、恨みがましい声で、亨が呟いた。亨がふっと顔を背け、向かいの席のお婆ちゃんが、むっと顔をしかめた。俺はそれに、なぜか慌てた。
「いや、ちょっと待ってくれ。分かった、カレーでいいよ。カレー食いに行こう。高島屋の萬養軒のカレーが美味いで。お前もきっと好きや。いかにもな大食堂とは違うけど、どうせなら美味いほうがええやろ」
「うん……アキちゃんが、そこが好きなら、そこでええよ」
 亨は何となくもじもじしながら、そう答えた。頼むから可愛い返事せんでくれ。お婆ちゃん、めっちゃ頷いてはるやんか。たかが飯はカレーって決めたぐらいのことで、めでたしめでたし、みたいな、そんな空気作らんといてくれ。
「降りるぞ、亨。出町で電車乗り換えやから」
 終点の駅に滑り込んでいく車体の揺れも構わず、俺は一刻も早くこの車両から出たい気持ちで、扉の前へ行った。亨はこころもち、よろめきながら付いてきた。
「なんで。いっぺん家帰って車で行くんやと思ってた」
「酒飲みたいんやろ。飲んだら帰り、誰が運転するねん」
 それに車を停める手間を考えたら、電車のほうがラクや。そういう話を俺がしていると、亨はずいぶん感心したような顔だった。
「酒飲んだら、車運転したらあかんのや」
「知らんのかお前は。そんなん常識やろ。どういう奴なんや……」
 俺が罵ると、亨は気恥ずかしそうに苦笑していた。いったいどこのボンボンかと、俺は怪しんだ。
 けたたましい車輪の軋みをたてて、電車は終着駅に着き、俺たちは外へ出た。ふらりとした足取りで、亨は車両を振り返り、元来た道を戻るその列車の行き先表示が、のらくらと『鞍馬』に変更されていく車体の中に、まだ座ったままでいるお婆ちゃんに手を振っていた。お婆ちゃんはにこやかに手を振り返したが、下車する気配はなかった。
「大丈夫か、あの婆さん。ここが終着なんやで」
 ボケてんのちゃうかと、俺はちょっと心配になって、亨に呟いた。
「さあ。このまま鞍馬に帰るんとちゃうか」
 きちんと白足袋をはいて、黒いビロードの外套をまとったお婆ちゃんの着物の裾模様は、うっすらと雪をかぶった紅葉の残る冬枯れの楓《かえで》や、常緑の松だった。それは振り返って眺めた鞍馬の山々を写し取ったような、美しい意匠だ。
 そんな山を見て、俺は思った。この山には昔から、天狗さんがいてはるんやでと、おかんが言ってた。貴船に鮎食いに連れてってもろた時に。山には古い古い神社もあり、霊験あらたかだと。
 この山の天狗は、カラスだったはずだ。ちょうど、あのお婆ちゃんが着ている外套のように、真っ黒い翼の。
「アキちゃんはさ、あのお婆ちゃんが見えるんや」
 にこにこして、亨はそう訊いてきた。
「えっ。なんやそれ。お前にも見えてたやないか。俺を担ごうとすんな」
 薄気味悪くなって、俺はちょうど手を繋ごうとしてきた亨の指を、ぴしゃりと払った。
 巫覡ふげきの類やなんて、こんな時代におかしいわと、俺は内心必死で毒づいていた。皆のおとんはサラリーマンやで。そうやなかったら職人さんとか、公務員とか、お医者さんとか、農家とか、そういうのが普通なんやで。おとんが誰か分からへんというだけでも微妙なのに、おかんは時たま、アキちゃんのお父はんは鞍馬山の天狗さんなんやでと言うてた。せやからアキちゃんが鞍馬山の学校に通うんやったら安心やわ。きっと天狗さんが守ってくれはる。
 おかんは美人やし舞いも上手やけど、可哀想に、ちょっと頭が変なんや。どうせ若くて綺麗な盛りに、悪い男にだまされて、貴船か鞍馬の避暑宿ででも、俺を孕まされたんやろ。そんな話を面白可笑しく言うてるだけなんや。
 鞍馬山に天狗さんなんか、いるわけないやん。カラスはただの、カラスやで。
 渋々の早足で駅を出て、京阪電車の出町柳駅へ降りていく俺に、亨は踊るような足取りでついてきた。山を下りると、街にはありきたりの人々の雑踏が心地よい当たり前さで縦横に行き交っていた。
 亨と俺は、その中の一組として、人混みにまぎれ、街を彷徨った。
 約束どおりにデパートでカレーを食い、亨が行きたいと言ったボーリング場で、五ゲームも投げさせられ、亨の下手くそさに舌を巻いた。それから鴨川の見えるバーで、晩飯も兼ねて酒を飲んだ。
 酌の上手い亨にじゃんじゃん飲まされ、気がつくと大酒を飲まされていた。その途中で、俺はぼんやりと気がついていた。川の見える店で、酒を飲みたいと言われた時点で、それが罠だと察知しなかった己の鈍さに。
 とにかくまた、べろんべろんに酔った。割り当てられた川の見える席は、赤いビロード張りのソファがあるだけの、店内に背を向けた二人きりの感のある閉鎖空間で、まるで見えない何かで閉ざされているようだった。
 気持ちよく酔ったらしい亨は、嬉しげに手を握ってきたが、俺がそれを振り払うのに必要な理性は、赤いワインの酒瓶に入っていた悪魔が奪っていった後だった。
 テーブルの上に、血のしみたようなコルク栓が何個並んだか。亨が唇を舐め、ワインの匂いのする息で、俺、アキちゃんと川原に座ってみたいねんと言って、窓から見下ろせる暗い石畳の川原の、点々と並ぶ寄り添った二つずつの人影を俺に眺めさせた。
 いっぺんやってみたかってん。相方がいるやつはええなあって、いつも羨ましくて。俺らも晴れて比翼の鳥やろ。あったかい店のソファには飽きたし、そろそろあそこに座って、寒いな言うて暖め合おうよ。
 耳元で呪文のように囁いている亨の声に、俺はいややと答えたはずが、気がつくと結局、亨と川辺に座らされていた。
 辺りには不思議と人払いしたように、誰もいなくなっていた。夜だというのに、濡れ羽色の黒い鳥が、辺りを歩き回っていたようだ。
 寒風の中でキスをすると、酔った亨の唇も舌も、燃えるような熱さだった。それがあまりに心地よくて、休む間もなく数え切れないほど沢山のキスをした。
 それ以上のことは勿論無理だ。人が見てるほうが燃えると亨は言ったが、そんなもん燃えるわけがなかった。燃えない、少なくとも俺は全然燃えない。そういうことは隠れてやりたい。だから早く家に帰ろうと、俺は言ったらしい。らしいというのは、勿論、そのあたりから記憶がないということだ。
 亨、俺はお前が好きや、めちゃめちゃ好きや、だからどこにも行かないでくれと、俺は必死で頼んでたらしい。しかしそれは亨が適当についた嘘ではないかと俺は思う。だけど、うっすら憶えてることもある。それを聞いた亨が、嬉しげに、それでも切なげに顔をしかめ、辺りにいたカラスたちが快哉するような鳴き声を、うるさくあげていたのを、頭のすみで憶えている。
 俺と亨は大急ぎで終電に飛び乗り、大急ぎで家まで帰り、そして大急ぎで服を脱いで、朝まで裸で抱き合って眠った。確かに燃えるようだった。人がいようがいまいが、亨と抱き合うと、いつも燃えるようだ。
 それが案外長くなる、亨と俺の同棲生活の始まりの頃の話だ。
 俺はまだ、心に鍵をかけていたかもしれないが、その錠前に合う鍵をくれと、亨が頼んでくるのを、ずっと待っていた。


--------------------------
←Web拍手です。グッジョブだったら押してネ♪

作者あてメッセージ送信
Name: e-mail:  

-Powered by HTML DWARF-